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来年に向けて住宅ローン金利は下がるのか?
住宅ローン金利の上昇により、昨年来のホットな不動産市場が減速し、アメリカの住宅市場が減速しています。これは、過去9ヶ月の間に住宅価格の伸びが鈍化したために起こりました。
30年固定の住宅ローン金利は今年に入ってから倍増し、住宅購入希望者のの住宅購入力を著しく制限されており、今月は平均住宅ローン金利が一時7%以上上昇した後、6%台後半に下がりました。
しかし、来年の住宅ローン金利がどのようなものになるのか、その片鱗が見え始めています。
インフレは長期金利の敵
インフレ率が高い限り、住宅ローン金利は上昇します。ここ数週間でインフレが冷え込む兆候が見られ、将来何が起こるか垣間見ることができます。
住宅ローン市場は、インフレに関するポジティブなニュースを待ち望んでいます。Zondaのチーフエコノミスト、アリ・ウルフ氏は:
“住宅市場は、消費者、金融市場、政策立案者が今日の経済におけるそれぞれの課題を解決していく中で、2023年に向けて引き続き不確実性に直面すると予想されます。我々は、住宅ローン金利がピークを過ぎたという確信を得るために、MBS市場(Mortgage Backed Securities=の略。不動産担保証券)のさらなる安定、インフレ冷え込みの兆候、および/または、より積極的ではない連邦準備制度の行動を注視している。” と語ります。
これが今後の住宅ローン金利に対して何を意味するものなのか?
インフレとの闘いを乗り越え、インフレ率が下がり始めると、住宅ローン金利もそれに追随すると予想されます。過去数週間、その兆候が見られています。
連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ率の引き下げに取り組むと、住宅ローン金利も下がるだろうとCalculated Riskのビル・マクブライド氏は、『私の現在の見解は、インフレはFRBの現在の予想より早く緩和される』と話しています。
来年に向けインフレが落ち着き、同時に住宅ローン金利も下がっていくことと願っています。
結論
住宅ローン金利は時間の問題で下がるでしょう。インフレに関するポジティブなニュースが続き、住宅ローン金利が下がることが期待されます。そうなれば、住宅購入希望者の購買力が高まり、国内での住宅取得者が増えることになります。