長い間ホノルル市議会で議論されてきたオアフ島のバケーションレンタルに関しての新たな条例が承認されました。これで今までグレーであった「取り締まられるまで内緒でバケレンで貸しちゃおう」と運営されていた違法バケレンの取り締まりが強化されます。
バケレン目的で投資物件を購入して貸し出していたオーナーさんも場合によっては、今後バケレンとしては全く貸出せなくなりますので賃貸収入(利回り)が全く変わってきてしまいます。
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現在までの条例ではどうなってたの?
現在までの条例では30年前までにバケーションレンタル(30日以下の短期賃貸)用として部屋または1軒屋を貸し出す運営許可を申請しその許可証がある物件は現在実は816軒しかありません。オアフ島に存在するバケーションレンタル6,000-8,000軒はそれ以外の違法物件です。
今までは取り締まるよ・・・とは言われていたもののそれ程厳しく取り締まりが行われていなかったため野放しになっていたということは事実。
しかし、今年の8月1日以降に関してはAibnbやVRBO、Expediaなどに掲載されている物件はその許可証に付与されているTAX IDをサイト上に載せなければならず、そのIDを掲載していない物件は即掲載&運営中止。中止をせずに引き続き運営している場合は罰金として1日につき$1,000、警告を受けているのに無視して続けている場合はその後場合によっては1日$10,000の罰金が課せられます。
エリアも限られるよー
そしてエリアも限定されます。ワイキキ、タートルベイ、コオリナ(ホテル指定区域)以外のエリアでは上記のバケーションレンタルは運営できませんので気をつけてください。
この条例はバケレンとして貸出せば割高な家賃収入が期待できるため違法なバケレンの物件が多くなり、ハワイ在住者の住まいの確保が出来ない、正当な値段で賃貸が確保できない・・・という長期に渡る問題を解決すべくできた条例です。
ハワイ在住者にとっては物価も高く、不動産も高いハワイで生活するのは大変なのでこの条例が出来たことによりローカルの人たちの住居が確保できることと願っています。
じゃあ、これからハワイでの不動産投資はどうしたら良いの?
新築のコンドミニアムを購入して30日の短期賃貸で貸し出そうと思っていた方はそれは出来ませんので注意してください。そして条例が何であれ、HOA優先です。HOAとはHome Owners Association(オーナー管理組合)です。そのコンドミニアムの規約で例えば「120日または180日以下の短期賃貸は不可」などという規約がある場合はいくら州からの許可証があっても30日以下のバケーションレンタルをすることは出来ませんので注意。
ホテルコンドで無い場合は「住居用のマンション」です。他の住人とのトラブルにならないよう気をつけてください。
不動産投資として短期バケレンが今後も可能なのは「ホテルの客室を所有するコンドテル」=ホテルコンドミニアムです。ご自身がハワイに旅行に来る際には自分で利用してそれ以外はホテルの客室として貸し出すことができます。
高級なコンドテルとしてはトランプタワーやリッツカールトンのユニットがあり、借地権のコンドテルであれば1000万円台からのコンドテルを所有できます。
Airbnbなどで運用も可能な場合も多いですがハワイ在住者で無い場合は不動産管理会社を雇い、清掃、修繕・・なども依頼しなければいけないのでそのフィーも毎月かかりますので持ち出しが無いように運営するには住宅ローンは組まずに「現金で購入」を前提とすると良いと思います。
何か不明な点具体的な質問などがある場合はお気軽にお問い合わせください。
もう少し詳しく動画で解説しているものがこれです。
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