さて、ハワイで賃貸物件を探す第3回目、内覧をした後の確認や質問のお話をしようかと思ったのですが、その前にハワイの賃貸事情を先にお話しておきますね。
まず、ハワイの賃貸物件の掟その1: 家賃の交渉はまず無理
何故ならば、大家は王様。貴方が借りなくても他にいっぱい借りたい人がいます。
例で言うと最近まで私たちの住んでいたカイルアはコンドミニアムなど集合住宅も少なく、賃貸物件の数があまりないので貸しますよ~~~という広告が出たら大抵その日に借り手が決まります。
昔うちのダンナさんは「引っ越そう!」と決めてから自分たちの希望する物件が見つかるまでパソコンと半年にらめっこし、1時間おき位に更新されている新しい物件がないかパソコンでチェックしてました。デイトレードのようです。(笑)でも事実。
いや、エリアによってはホントすごい競争なのです。しかもその日に借りたいです!!!という人が何人も出てきて、そこからは申込用紙に書かれているその人の職業、職歴、経歴とかアメリカ独自のクレジットヒストリーとか・・・一番貸して間違いないだろう、トラブルにならないだろう・・・という人が選ばれます。
クレジットヒストリーとは信用の履歴です。例えば電話代や家賃、ローン、クレジットカードなどの支払いが今までずっときちんとなされているか、借金がどの程度あるかなど個人のこれまでの財務歴を意味するものです。
大家さんに寄ってはこれをチェックする人もいますし、賃貸の申し込みの際に申請料としてお金を取る大家さんもいます。(例 $20とか$50とか。大家さんが申込者のクレジットヒストリーを確認する業者に支払う代金です。)
また、日本から引っ越してきたばかりの人はこのクレジットヒストリーが無いので、もしかしたら不利になるかもしれません。その場合は銀行の残高証明とか自分はちゃんと家賃払えるお金があります・・・という証明を何かの形でしたりしなければいけないかもしれません。
もう一つ、申込書に1-3名の知人の名前を書かなければいけないことも多いです。この人は信用できます・・ということを確認するためにその人たちに確認の連絡が入ることもあります。
アメリカは思っているよりもよそ者に冷たいのです。クレジットカードも、携帯電話もクレジットヒストリーが無い人はなかなか契約できないようなシステムになっていて本当「信用」の社会だな・・・というのが痛いほど分かります。
携帯電話などはクレジットヒストリーが無いと2年契約をするのに多額のデポジットを預けなければいけなかったりもします。($800とか$1,000とか。1年後に問題が無ければ返金・・という形)まだそれでも契約ができれば良い方。時にはできなくてプリペイド携帯で対応するしかないこともあります。(プリペイド携帯や2年契約無しの携帯電話も手ごろで便利なものも出てきました。アメリカに移住したばかり、留学生として来たばかり・・という方で購入を検討されている方がいらっしゃれば連絡ください。お勧めの携帯電話会社をご紹介します。お問い合わせはこちらまで)
そんな感じで移住した直後は結構ハードルがありますが、「まあ、海外に住むとなったらそんなこともあるさ~」という楽天的な考え方と多少の貯えがあったら取りあえずはサバイバルできるハワイです。
でも、この常夏の島、まともな生活をしようと思ったら本当に結構な稼ぎがないとなかなか厳しい・・・。
こんなはずじゃなかったのに~~~というみじめなライフスタイルにもなりかねないので自分で宿題して、準備して、お金も十分用意して移住計画をしっかり立ててから引っ越しましょう。