まずはじめにお話ししなければいけないのは今回のお話はアメリカ在住者またはこの後アメリカに移住して物件を購入予定の方向けのお話です。
アメリカにお住まいでない場合にはローンを組むことはできませんのでその点注意してください。
一部ハワイのように日本在住者でもローンを組める場所もありますが、金利は高く、頭金も物件の40%から50%必要になります。
ご質問がある場合にはお気軽にご相談ください。
さて今回の本題に入ります。
初めてアメリカで不動産物件を購入しようとしている方で意外と知られていないのが、実際に頭金はいくら必要なのか・・・ということです。
そして、よく言われている頭金は20%必要・・・というのは実は必ずしも20%必要ではありません。
Point2Homesという会社のアンケートでは74%の25歳から40歳のミレニアルの人たちはこの先12カ月以内に家を購入予定であると回答しています。
そしてその購入予定の人の中で88%の人たちは全米平均の頭金の金額$62,600(約660万円)貯金が貯まっていない・・と話しています。
ただし、ここでのグッドニュースは$62,620頭金が必要かというと大抵の場合はそうではありません。特に初めて家を購入する方たちにとっては頭金20%はかなり大きな金額になるので、実際はみんなどのくらい頭金を払っているのかみてみましょう。
全米不動産協会のデータによると2020年8月の全米でのMedian Price 中間不動産価格は$310,600(日本円で約3,270万円)でした。
2019年の頭金の中間値は12%でした。初めて家を購入した方の頭金の中間値は6%、そしてリピートバイヤー(既に何回か不動産を購入したことのある人たち)の中間値は16%でした。
これが何を意味するかというと初めてお家を購入する際にもしあなたが3,270万円の家を購入する場合は6%つまり$18,636(200万円弱)あれば良いということになります。660万円と言われると遠い数字になってしまいそうですが、200万円と聞けばそれほど高い金額ではないですよね?
そして、それ以外にもFHAという頭金3.5%、USDAという頭金ゼロで家を購入できるローンもあります。そして、全米どの地域に住んでいても頭金が足りないという人達向けの頭金支援プログラムなども用意されています。
アメリカは中古物件になっても景気が悪くならない限りは購入した当初の価格より物件の価値は上がっていきます。
賃貸に住み続けると不動産を所有しているときに受けられる税金の控除を受けたりや資産を築く事が難しくなります。
リピーターの購入者が頭金を多く用意できるのは現在の家を売却した際に得られるホームイクイティ(含み資産)があるからです。
このように最初にお話しした頭金が20%必要かというお話は必ずしもそうではありません。もちろん頭金を多く入れれば入れるほど、月々のローンの支払額は少なくなります。もし余裕があるのであればそのようにすることも可能ですが、現在賃貸にお住まいであり頭金を用意して近い将来不動産を購入できるのであれば、是非その方向でも検討してみてください。
まずは、現在の収入・支出に対して自分がどのくらいのローンを組めそうなのか・・という事を住宅ローン担当者に相談してみると良いと思います。1年先の予定でも今から準備を始めるという事は後々焦ることなしにスムーズに手続きができますので何か質問などある場合にはお気軽にご連絡ください。
Podcastとしても聴けます。